鹿の王~生き残ったもの~ ― 上橋菜穂子
Amazon.co.jp: 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐: 上橋 菜穂子: 本
小学生のときから大好きな上橋さんの本。
母に言わせると「エボラ出血熱の話みたい」
奴隷として囚われ生きていた主人公が、夜中に犬だか狼だかに襲われた。
共に住んでいた人は数日以内に光熱・発疹が出て死んでいく中で、なぜか生き残る。
繋がれていた鎖を引きちぎって逃亡しようとしたら、女奴隷の子供を発見して、
連れて逃げることに。
もう一人の主人公ともいうべき人物は、貴人かつ医術師で、先の犬だか狼だかに
咬まれて発症する病を治そう、仕組みを知ろうと動く。
物語を通して、死にたいほど辛いことがあっても、
生きていればいつか別の形の幸せが見えてくるのかもしれないなと思った。
権力とか、上に立つ者と搾取されるものとか、自分の世界に対する役割とか、
病 #とは みたいな部分とか、上下巻の2冊にとてもたくさんの情報が
詰め込まれている感じ。
まずは自分の今いるフィールドで努力を惜しまずに、周りの期待に応えられるよう
頑張らなくちゃな、と思えたお話でした。
年末に読んでよかったし、年始にブログを書いていて新たに気合いが入った。