うたかたなあれやこれや

オタクな理学療法士の、とりとめない日常と、ライブや映画の感想をつらつらと。

鹿の王~生き残ったもの~ ― 上橋菜穂子

Amazon.co.jp: 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐: 上橋 菜穂子: 本

 

小学生のときから大好きな上橋さんの本。

母に言わせると「エボラ出血熱の話みたい」

 

奴隷として囚われ生きていた主人公が、夜中に犬だか狼だかに襲われた。

共に住んでいた人は数日以内に光熱・発疹が出て死んでいく中で、なぜか生き残る。

繋がれていた鎖を引きちぎって逃亡しようとしたら、女奴隷の子供を発見して、

連れて逃げることに。

もう一人の主人公ともいうべき人物は、貴人かつ医術師で、先の犬だか狼だかに

咬まれて発症する病を治そう、仕組みを知ろうと動く。

 

物語を通して、死にたいほど辛いことがあっても、

生きていればいつか別の形の幸せが見えてくるのかもしれないなと思った。

権力とか、上に立つ者と搾取されるものとか、自分の世界に対する役割とか、

病 #とは みたいな部分とか、上下巻の2冊にとてもたくさんの情報が

詰め込まれている感じ。

 

まずは自分の今いるフィールドで努力を惜しまずに、周りの期待に応えられるよう

頑張らなくちゃな、と思えたお話でした。

年末に読んでよかったし、年始にブログを書いていて新たに気合いが入った。

 

エロスのお作法―檀蜜

ずっと気になっていたこの本を偶然見つけたので購入しました。

女性としての心構えや、檀蜜さんの人生観など。

「見た目のお作法」「デートのお作法」「言葉のお作法」

「ベッドのお作法」「心のお作法」

と、5章立てで構成されてる。

 

1章ごとに印象的だったことを少しずつ挙げておこう。

「見た目のお作法」

檀蜜さんはアンチモテ服派だということ。

服はいずれ脱ぐものなのだから、といういかにも檀蜜さんな発想もだけど、

モテ服で着飾った自分に興味をもった男性は背伸びした自分を好きになったわけで、

普段着の等身大の自分を好きになったわけではない。

だったらそんなに高くない範囲で、背伸びをせずにチラ見せしたりシルエットで

どきっとさせたほうが効率的でしょうと。

 

「デートのお作法」

相手の目を見るときは、片目だけをじっと見つめているそうな。

両目を見つめると、いまいちピンとが合わなかったり

周りの世界が見えなくなってしまうから。

それと、恥ずかしがると男性は喜ぶそうです。これすごく共感。

 

「言葉のお作法」

涙は女性の武器ではなくて、立場を弱くするもの

泣きながらなにかを訴えても、

対等な話し合いは持てず男性は宥めることしかできない。

本音で話してくれるわけもないのだそう。

 

「ベッドのお作法」

ハグするときは、相手を包み込むような気持ちでしっかりと背中に手を回す

”外に出れば7人の敵がいる”男性を甘え寛がせるのも、

女性の腕の見せ所のようです。

 

「心のお作法」は…割愛しよう。

日頃恋人に接するときに気を付けていることが山ほど書いてあって、

少しばかり嬉しくもあったな。

相手がどうしたら気持ちよく過ごせるかに注力するのは恋愛だけでなく

コミュニケーション全般にいえることで、かつわたしが苦手とすること。

わがままにならずに、意見は意見として主張する。

自分の理想とする人間像にはまだまだ遠いけれど、

まずは等身大の自分を最大限魅力的にしたいなぁと思わせてくれる一冊だった。

檀蜜さんありがとうございました。また半年後くらいに読み返します。

読書は「アウトプット」が99%―藤井孝一

本を読んだら

1.話す 2.書く 3.行動する

の3つを行うことで、内容が自分の血肉になる、という本。

これを読んで、まずは読書記録ブログを作ろうと思った。

読書量を増やして、自分の備忘録としてブログを活用したい。

三日坊主になりませんように。

 

内容は、アウトプットの方法やメリットももちろん書いてあるけれど、

本の選び方や本の読み方なども書いてあるので、

元々読書が好きな人もこれから読書量を増やしていこうとしている人にも良さそう。

 

【アウトプットの方法】

・ハウツー本や自己啓発本に書いてあることを1割でも実行する

・ざっくりと要約をする

・内容を意訳して実生活に落とし込む

・読書メモをとる

 

【読書のメリット】

・読書の時間捻出のため、仕事のスピードや時間管理がうまくなる

・引き出しが増える

・経営者の視点が理解できる(自分が従業員でも、役割を再認識できる)

・だらだらとした長話をわかりやすく要約する力が着く

 

【本の選び方】

・書店で買うときは、気になったものを片っ端から購入する(一期一会、ケチるな)

・高いセミナーに行くならそのぶんを本代に回して多読・乱読する

・ネット書店の利用は、ある程度目処をつけたものの購入に適している

・自分に関係のない分野の本こそ教養となり、多様な視点を養う

 

【本の読み方】

・1日1冊、などペースを決める

・目次を見てぱらぱらっと中身を確認して、読む部分の取捨選択をする

(精読する、流し読みする、飛ばすなど)

・本自体に気付いたことを書き込みながら読む

・とにかく量を読む中で、読む力を養う

・難解な本を読むときは平易な本で内容を掴んでから読む

 

今覚えているのはこれくらい。

私は書店に行ったら、時間があればビジネス書も文芸書も漫画棚も一通り見て、

そのうえで一冊だけ選んで購入するのが楽しみ。

あれもこれも欲しいし読みたいけれど今日はこれだけにしようと決めると、

なんだか決断力が養われるような気持ちになる。

他の本は図書館で探したり、また次の機会にまわしたり。

部屋が本で埋もれないように整理整頓するのもまた大切。

自分にできる範囲で実践していこうと思いました。