ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣
気になっていたドキュメンタリーを観てきました。
時系列に沿った当時の映像と、現在のセルゲイ氏のコメント、家族や友人たちのコメント等が合わさってできた映画なんですが。
セルゲイ氏、わたしと同い年だった…。
なによりそれが衝撃だった。
バレエを始めて、そのために一家離散し出稼ぎ。セルゲイ氏はとんでもない重圧の中才能を発揮していく。
どこぞのフィクションよりも余程ドラマチックなストーリー。
ただ、舞台の上でどれだけオーラがあって人を魅了できても、彼が20代の青年であるという事実を忘れちゃいけないんだなって。
寂しかった、辛かった、って泣けない子供時代は、どうしたって歪みを作ってしまう。
引退を決意してラストダンスを撮影して、それへの反響が引退から彼を引き戻したというのがもう、彼は踊るために生まれてきたんだなぁって思わせる。
他のインタビュー記事を読んだら、この映像の撮影中から引退より次のダンスをやりたいって気持ちになっていたらしいけども。笑
「正直に言って踊ることは大好きなんだ」
赤い靴の主人公みたいだけど、きっと本当に踊るために生まれてきたんだろうなぁ。
彼の舞台をわたしもいつか観てみたい。